このたび、日高山脈博物館では、日高山脈博物館紀要「日高山脈研究」を創刊しました。
日高山脈博物館紀要「日高山脈研究」(英名:Bulletin of the Hidaka Mountains Museum “Hidaka Mountains Researches”)は、日高山脈博物館が発行する、電子媒体のオープンアクセス研究紀要です。
日高山脈およびその周辺地域には、多くの自然が残されています。そのような自然は多岐にわたり、それぞれの分野で学術的研究や調査、自然資源の活用の理論や実践なども盛んです。これらの成果は、学術雑誌などメジャーな媒体によって数多く示されていますが、それら以外にも、多くの研究調査の成果や自然資源の活用理論や実践手法が存在しています。しかしながら、それらの成果は、公にはならずに埋もれてしまっている現状があると思います。
この博物館紀要は、そうした研究調査の成果や自然資源の活用理論・実践手法を共有する場として、創刊したものです。日高山脈及びその周辺地域における自然を解明し、その自然の研究調査や自然資源の活用理論・実践手法の記録を残し、記録された成果を広く公表することで、学術の発展および一般市民による研究活動や普及活動等に供することが目的ですので、さまざまな原稿を掲載したいと考えています。
この博物館紀要には、どなたでもご投稿いただけます。皆さんの日々の成果を、ぜひご投稿いただきたく存じます。
下記ページからPDFデータをご覧いただけます。
www.town.hidaka.hokkaido.jp/site/hmc/bulletin.html…
第1号目次
原著論文(Article)
日高町滝の沢の蝦夷層群下部~中部層準の層序と岩層
Stratigraphy and lithology of the lower and middle horizons of the Yezo Group in the Takinosawa district, Hidaka-cho, central Hokkaido
鳴島 勤・川村信人・今津太郎 1-19
Tsutomu Narushima, Makoto Kawamura and Taro Imazu 1-19
総説(Review)
日高町岩内岳かんらん岩体を通る東西地質断面
A geological east-west cross section through the Iwanai-dake peridotite mass in Hidaka town based on the tectogenesis of ultramaic masses, Hokkaido
加藤孝幸 21-30
Takayuki Katoh 21-30
報告(Report)
雪虫はどこへ行くのか ~北海道富良野市で観察したトドノネオオワタムシの秋の旅~
Where are the “Yukimushi” going? :Autumn journey of Prociphilus oriens observed in Furano City, Hokkaido
石黒 誠 31-34
Makoto Ishiguro 31-34