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10月20日は近代化遺産の日です

毎年10月20日は「近代化遺産の日」に指定されており、全国各地でさまざまな文化財の公開が行われます。これは「近代化遺産全国一斉公開」と呼ばれる取り組みで、全国近代化遺産活用連絡協議会(全近)と文化庁の主催で開催されます。

A2ポスター東日本版

 

近代化遺産とは、明治以降の日本の近代化、産業の発達に貢献した建物や機械、設備などで、その歴史的価値を見直して保存と活用をはかる取り組みが推奨されています。全近は、そうした取り組みの普及・啓発や、事業推進にあたっての調査研究、連携などをはかっている団体で、会員は近代化遺産を保有する自治体です。道内では小樽市と上士幌町が会員自治体となっており、主体的な取り組みが為されています。

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近代化遺産全国一斉公開」には、会員以外の自治体も多数参加し、さまざまな近代化遺産の公開事業を開催しています。今年は帯広市も参加し、市内に保存の元十勝鉄道4号蒸気機関車と、木造客車コハ23号の一般公開を行います。

蒸気機関車4号は1920(大正9)年に日本車輌名古屋製作所で製造されたC形タンク式機関車で、1959(昭和34)年の旅客営業廃止まで、帯広部線で客車や貨車の牽引に活躍しました。貨物輸送では、今頃の季節のビート輸送や、戸蔦別川の玉砂利輸送、原木の輸送に従事しました。

客車コハ23号は1926(大正15)年に楠木車輌製作所で製造された木造18人乗りで、その小ささから「マッチ箱」と呼ばれました。当初は十勝清水一帯を運行していた河西鉄道(後の十勝鉄道清水部線)で活躍し、後年、帯広部線へ転じて、1959(昭和34)年の路線廃止まで活躍しました。

両車が保存されている場所は元十勝鉄道の線路跡地で、「とてっぽ通り」と名付けられています。会場は北海道ホテル、イオン帯広店のすぐそばです。

20日(日)の一般公開は10-15時。入場自由・無料。ぜひお立ち寄り下さい。

*附近は駐車場がありませんので、徒歩かバスでお来し下さい。十勝バス「イオン帯広店前」下車すぐです。

 (帯広百年記念館 持田)